獄中女子りりちゃん(25)懲役9年罰金800万円

時事

 金の絡んだ大がかりな事件ってのは、昔なら保険金詐欺とか投資詐欺とか広く浅く金を集めて、そこから誰がどう取るかもめて起きるものかと思ってたんだけどね。これは一人の相手を破滅させるまで搾り取ってしまうやりかたなので、悪質さではともかく、情け容赦の無さでは、数多ある犯罪の中でもとりわけひどいのだろう。

しかし現代日本社会では、この「頂き女子」のやり口を肯定する人種が相当数いるらしい。本来なら犯罪者を堂々と擁護することなど考えられない人が、インターネット上のコミュニティーで匿名をいいことに好き放題言っているようだ。
 曰く、「スケベ心を持ったおっさんが悪い」「身の程を知らないおっさんが悪い」「女を商品化する男の思想が悪い」……アホなん? 昔から売春を「援助交際」と言い換えてたバカはいたから、人間の本質は変わらないのだろうが、それにしても堂々とそれを女権論者が女の権利向上のために擁護するってのはあり得ないことだっただろう。


 まあ、りりちゃんの場合はりりちゃんを犯罪に走らせているのは、りりちゃんを騙しているホストだから、やっぱり女より男のほうが悪いとの理屈が成り立つらしい。へぇ……。更にりりちゃんへの求刑が13年であった当初の女権論者のインターネットでの書き込みが、「求刑を出す検察官もやはり男であり(おぢ)だから、女への対応が厳しいのだ」とのことだ。うーん、何と言うべきだろうか?
 同時期に那須2遺体事件も起きて、これらもどうにも親が育て方を間違ったと思しき若者たちが起こした事件のようだ。育ちの悪さと言えば、私は極道の和彫りにはそうでもないが、どうにもこの事件に関わる面々が、制服のように施している機械彫りのタトゥーと言うやつには嫌悪感がある。


 若者たちに聞くところによると、欧米ではタトゥーが差別されることなど無いし、日本人だけが入れ墨に偏見を持ってると言うことである。これも昔からそんなことを言っていたやつはいた。結果から述べると、欧米で刺青が嫌悪されていないってのは嘘であり、それこそが日本人による偏見である。
 刺青と言うのは、元来欧米より我々ポリネシア系民族である、日本人の文化であり、魏志倭人伝に登場する日本人(倭人)は、顔に至るまで全身刺青で背の低い民族だと書かれている。日本人や南洋の海洋民族は、土座衛門になったときにでも身元が分かるように全身に刺青を施していたってのが歴史的事実ではある。
 しかし、何ら実用的でないところに本来は実用に即したものであるはずのものを配置するのは、屋根の上に雨よけの屋根を配置するようなものなので、これは日本人の美意識としては受け入れられない。民族のほとんどが海へ出て生計を立てていた時代を脱した我々大和民族が、せいぜい牢屋の囚人に目印として施すくらいにしか刺青を認識しなかったのはそう言うことだ。そして、欧米では(とくにアメリカでは)自分たちが残虐な手法で滅ぼしたネイティブアメリカンや東南アジアの民族の文化である刺青を施すのは、本来の意味で屈辱であり、アメリカで正当な支配階級のホワイトカラーの間では刺青などタブーである。 そもそも現代人には、刺青に誓って何かをやり遂げるなんて強い意志は無さそうなので、これをいかにファッションだと言い張ってみたところで、これは何ともお寒い話である。事件の経緯を見てみたところによると、この話には三国人の関与がかなりあるらしいのだが、魏志倭人伝のころには、日本人の刺青を大いにバカにしていた中国人や朝鮮人のほうが、今ではせっせとタトゥーに勤しんでいるのが面白い。
 そして、そんな若者たちのアホな足の引っ張り合いと、出どころも考えないでの金の奪い合いで、今度はまた、新たな有名頂き女子の登場である。そしてその頂き女子はこの場合に、男に逆襲されて殺されてしまったようだ。「西新宿タワマン殺人事件」での報道では、結婚詐欺を仕掛けた男に詐欺師の頂き女子が殺されてしまうパターンだ。


 事件報道では、男のほうが長年大事にしてきたホンダNSXとNR(スポーツカーとプレミアバイク)を売って女に貢いだとある。ぶっちゃけそんな背景が報道される必要があるのだろうかとは思う。今日(5月10日)現在、この被害者の女が、結婚詐欺としては加害者だとの報道は無い。それをやってしまうと死体に鞭打つような行いになるのだろうか? 現代では金が命に等しいと言うような奴らが勝手につぶし合っているのだから、守銭奴同士の殺し合いと報じるのが一番正しいのではないだろうか? それはダメなのか?
 今の若者が必ずしも悪いとは言えない。しかし、若者を論じる年寄りの態度もどうなのかと思う。

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